ビットコイン、2万5000ドルのサポート維持

先週は大変な1週間だった。

アメリカの規制当局は、大手暗号資産(仮想通貨)取引所を提訴し、複数の主要アルトコインを「証券」と見なすなど、好戦的なスタンスを取っている。

だが暗号資産はレリジエンス(回復力)を示している。

ビットコイン(BTC)は24時間で0.4%上昇の2万5900ドル付近、イーサリアム(ETH)はわずかに下落の1750ドル付近でアジアの新しい週を迎えた。

「流動性の状況はかなり悪化している。これは機関投資家が市場から離れていること、特にアメリカのマーケットメーカーがSECの取り締まりの可能性を恐れ、市場から離れていることで悪化している」とLBankラボ(LBank Labs)のシニア・リサーチャー、ジョニー・テン(Johnny Teng)氏はCoinDeskに語った。

「S&P500が月次の最高値を更新し続けている一方で、暗号資産市場は依然として厄介な状況にある」

テン氏は、ビットコインとイーサリアムの売りが最小限にとどまるなか、ビットコインのパフォーマンスは堅調に推移しており、チームは注目すべき要因──金利、ステーブルコインの流出傾向、アメリカや中国、ヨーロッパの政策にかかわるニュース、暗号資産セクターの動向などを注視しており、何が最終的に価格を動かす要因になるかを見極めようとしていると述べた。

BitBull Capitalのジョー・ディパクァーレ(Joe DiPasquale)氏は、ビットコインの2万5000ドルのサポートはまだ「ある程度」は維持されているが、まもなく発表される連邦公開市場委員会(FOMC)要旨によって変わる可能性があると述べた。

「今後、市場参加者は規制当局の動向と、バイナンス、コインベースなどの取引所による決定を注視するとよいだろう」と同氏は述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Here’s Why Bitcoin’s Support is Holding at $25K