コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)の市場価値でトップ10の仮想通貨において、現在ビットコイン(Bitcoin)は突出しており、残りは長期移動平均を下回った状態にある。
十傑に入るイーサ(ETH)、XRP、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、バイナンスコイン(BNB)、EOS、ビットコインSV(BSV)、ステラ(XLM)は各々、200日移動平均を下回っており、この事態は売り気配を醸成し、投資家が目下、広く弱気ムードにあることが見て取れる。現在トレーダーの大部分は資金をビットコイン(BTC)に集中させており、その割合は69.1%にも上る。
上位のアルトコイン(altcoins)の大部分は既にしばらくの間 (早くも7月から) 200日移動平均を下回る弱気の傾向にあり、そして8月28日にはとうとうビットコインキャッシュ(BCH)も同様となった。時価総額ベースで主要な通貨が全てこのような状態のため、トレーダーは次の猛烈な売りの可能性を警戒している。
200日移動平均を上回って損失を取り戻すか、極めて長期に安値の続く相場となった2018年に逆戻りするリスクを負うかは、強気筋の肩に大きくかかっている。
ライトコインの動向に注目
50日移動平均線と200日移動平均線と共に、デスクロスが日足チャートに浮かび上がってきているライトコイン(LTC)は、6月22日(現地時間)の146ドルからの最大ドローダウンを更新する可能性を高めている。
短期の50日移動平均が長期の200日移動平均を下回ると、デスクロスと心配される。これは、伝統的な株式市場においても、仮想通貨市場においても、最悪の弱気相場となる兆候として確からしいものだ。
今年、トレーダーが半減期を見越して暗号資産を大量に買った際に、ライトコインが仮想通貨市場の回復をけん引したことを考えると、非常に注目に値する。マイニング報酬が25LTCから12.5LTCに減少したが、世界で五番目の時価総額を誇るこの仮想通貨は、再び市場を賑わせそうだ。
翻訳:新井朝子
編集:T.Minamoto
写真:Shutterstock チャート:Trading View
原文:Top 10 Cryptocurrencies Now Trading Below 200-Day Price Averages