人工知能（AI）ブームの波に乗り、投資データ分析会社のChain of Demandは、6月14日（現地時間）の連邦準備制度理事会（FRB）の金利発表を前に、アメリカの金利変更時期のビットコイン（BTC）価格の動きを分析するウィジェットを提供している。
Chain of Demandのダッシュボードの開発者は、金融機関やブルームバーグ（Bloomberg）などのデータプロバイダーと複雑な機械学習エンジンに取り組んできたが、AIチャットボット、特に人気の大規模言語モデルのChatGPTに軸足を移してきている。
テクノロジーに特化したヘッジファンドは非常に大きなデータセットで複雑な統計分析を行ったり、自然言語処理を適用するため、理系のバックグラウンドを持つ大学院生を採用する傾向がある。そして生成AIプラットフォームの爆発的な普及は、競争の場を平準化し、リテールファーストの暗号資産取引空間とうまくマッチングする可能性がある。
Chain of Demandのエージェー・マク（AJ Mak）CEOは、例えば、FRBの金利発表に伴うビットコイン価格の動きに興味を持つ投資家は、ChatGPTなどの一般的なAIチャットボットの回答よりもはるかに深い洞察に素早く簡単にアクセスしたいと思うだろうと述べている。
「我々は独自のデータセットとシグナルを活用している」と、彼は米CoinDeskとのインタビューで述べた。「過去10回のFRB金利発表の翌日のビットコイン価格を見ると、他に価格に影響を与えるものは何かと考えることができる。それは、ビットコインをめぐる社会的感情だったり、クジラによる10万ドル以上の取引だったりする」。
今週のFRBによる金利発表とビットコイン価格の動きのパターンは、今後の展開のティーザーになるだろうとマク氏は述べている。香港に拠点を置くこの会社のダッシュボードはベータテスト中で、約2カ月でロールアウトされる予定だという。
｜翻訳：coindesk JAPAN
｜編集：井上俊彦
｜画像：Chain of Demandのエージェー・マクCEO（Chain of Demand）
｜原文：ChatGPT-Style Crypto App Sets AI Loose on Fed Rate-Bitcoin Price Relationship
