ビットメイン(Bitmain)のマイニングマシン3モデルが、ビットコインネットワークのコンピューティングパワー(ハッシュレート)の76%を占めている。Coinmetricsが6月13日に発表したレポートで明らかになった。
アントマイナー(Antminer)S19j Proはハッシュレートの34.3%、S19は28.1%を占めており、2021年3月以降、ビットコインネットワーク上で最も使用されているマイニングマシンとなっている。S19 XPも13.7%を占めている。一方、ライバルのMicroBTのM50は検出可能な数値を下回っているという。
レポートでは、異なるマシンの形跡を追跡することで、ビットコインネットワークで使用されているマイニングマシンを特定する新しい手法を使った。機種が異なると、一定量のコンピューティングパワーを作り出すために消費する電力も異なる。
新しく、効率的なマイニングマシンが導入されることで、ネットワークのエネルギー効率も2018年7月1日以降、約60%も改善されたという。
ビットコインネットワークが消費するコンピューティングパワーの平均は、2018年7月1日の89.3ジュール/テラハッシュ(J/TH)に対し、現在は33.6(J/TH)。ただし「削減率は過去の方がより大きかった」とレポートは記している。
また、ビットコインネットワークの消費電力は13.4ギガワット(GW)で、ケンブリッジ大学オルタナティブ・ファイナンス・センター(Cambridge Centre for Alternative Finance:CCAF)が発表している一般に知られている数値よりも13%少ないことも判明した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:アントマイナーS19が並ぶマイニング施設(Eliza Gkritsi/CoinDesk)
|原文:Bitmain’s S19 Bitcoin Miners Account for Bulk of Network Hashrate, Says New Research