エックス・アール・ピーは14日、24時間で約8％下落し、主要暗号資産の中でも最も大きな下落となった。
CoinDesk Indicesによると、XRPは今月の最安値46.18セントまで下落。前日13日には56セント付近まで上昇し、米証券取引委員会（SEC）とリップルラボ（Ripple Labs）の裁判において、リップルラボが待ち望んでいた「ヒンマン文書」が公開されたことを受け、裁判は同社に有利に進行し、XRPは上昇するだろうとの期待が高まった。
XRPのみならず、ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）も14日午後（米東部時間）、米連邦準備制度理事会（FRB）が利上げ見送りを発表した後、主要な価格水準を失った。
FRBが14カ月ぶりに利上げを見送ったことは、ほとんどのトレーダーが暗号資産価格にとって強気要因と考えていたが、ビットコインは2万5000ドルを、イーサリアムは1700ドルを割り、3カ月ぶりの安値となった。
今週初め、SEC企業財務部の元ディレクター、ウィリアム・ヒンマン（William Hinman）氏のメールが裁判所資料として公開され、XRPは上昇。楽観的なトレーダーは、2018年にヒンマン氏が行ったスピーチがXRPを証券と見なすSECの論理に欠陥があることを強調し、裁判がリップルラボに有利な結果となることに賭けた。
「現在、我々はリップル社を取り巻くきわめて大きな投機的シナリオを目にしており、今後3～4カ月でXRP価格は大幅に上昇し、10～30ドルの間まで上昇する可能性がある」と暗号資産ヘッジファンドマネージャーのトーマス・クラロウ（Thomas Kralow）氏は今週初めにメモで記した。
｜翻訳：coindesk JAPAN
｜編集：増田隆幸
｜画像：XRPの価格推移（CoinDesk）
｜原文：XRP Tumbles 8%, Erasing Price Gains from ‘Hinman Emails’ in Ripple Lawsuit
