イーサリアム開発者ら、バリデーターの条件引き上げを提案──32ETHから64倍の2048ETHに

イーサリアムブロックチェーンのバリデーターになることへの関心が高まり、設定までの待ち時間が長くなっていることから、開発者らは現在の条件を大幅に引き上げることを検討している。

開発者らは、バリデーターの条件となっているイーサリアム(ETH)の必要数を32ETHから2048ETH(現状の64倍)に引き上げることを提案している。これにより、ステーキングサービスを提供しているLidoや取引所などにとって、ユーザーへのサービス提供のために複数のバリデーターノードを立ち上げることは、今よりもハードルがかなり高くなる。

提案は、複数のイーサリアム開発者らによって、6月初めに提起されたが、現在はまだ議論されており、積極的に取り組まれているわけではない。

データによると、ユーザーがイーサリアムブロックチェーン上でバリデーターノードを立ち上げ、実行するまでの現在の待ち時間は44日、5月の約1カ月から伸びており、年5%近い利回りを得るためにバリデーターになろうとするユーザーが増えていることを示している。

こうした強い需要は、保有しているイーサリアムの現金化を望まず、保有したまま利回りを得たいと考えている大口保有者から生じているようだ。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Ethereum Developers Propose Raising Validator Limit to 2,048 Ether From 32 Ether