ビットコインに3つの追い風、ブラックロックのビットコインETF申請は一大事【日曜日に読みたい厳選10本】

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)は先週、ビットコインスポット(現物)ETF(上場投資信託)の承認を申請。ここ12カ月、悪いニュースの連続に打ちのめされてきた市場にうれしい驚きをもたらした──今週公開したコラムや分析記事、インタビューなどから、日曜日に読みたい10本を厳選。

ブラックロックのビットコインETF申請は一大事

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)が暗号資産(仮想通貨)取引サービスを計画していると初めて報じられたのは2022年2月のこと。そして先週、ついに動きがあった。

ビットコイン、3つの追い風

ビットコイン(BTC)の上昇に賭けていたディレクショナル・トレーダー(値動きを利用して、収益を上げるトレーダー)はここ2カ月、落胆させられてきた。ビットコインは、2カ月前に3万1000ドルの高値を記録して以来、16%以上も下落した。

「暗号資産の冬」もどこ吹く風:機関投資家の見解は予想以上に明るい

アメリカにおける暗号資産(仮想通貨)規制と弱気相場の復活をめぐる不安のなか、大手国際投資銀行のデジタル資産チームからのEメールは、私に逆張り的な指標と、業界をアメリカの視点だけで見てはいけないことを思い出させてくれた。

銀行がメタバースにやってきた

銀行がメタバースにやってきた
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若く、技術に詳しく、金融にはまだあまり馴染みがないユーザー層を持つメタバースは、デジタルネイティブでフィンテックを好んできた消費者との関係を構築するユニークな機会を銀行に提供している。また、銀行にとって、このような人材を将来の雇用に活かせることも重要だ。

テザー社のUSDT準備金の詳細──米CoinDeskが情報公開法に基づき、2年におよぶ裁判を経て入手

ステーブルコイン発行元のテザー(Tether)社は、2021年3月時点、4つの銀行、2つの投資管理会社、2つのゴールド預託会社とゴールド・ブローカー、そして姉妹会社ビットフィネックス(Bitfinex)に資金を保管していた。CoinDeskが入手した文書で明らかになった。

ビットコイン、レイヤー2不足は不幸中の幸い

ビットコイン、レイヤー2不足は不幸中の幸い

ネイティブトークンを持ち、ブリッジとして機能するレイヤー2は、スケーリングソリューションとしてブロックチェーンの問題を解決することよりも、多くの問題をもたらすかもしれない。Trust Machineのレナ・シャー(Rena Shah)氏はそう考えている。

金融大手がビットコインETFを申請するシンプルな理由

金融大手がビットコインETFを申請するシンプルな理由
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金融機関は暗号資産(仮想通貨)を新鮮な眼差しで捉え直し、殺到している。

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)は先週、ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)を申請。今週は、同じく大手資産運用会社のインベスコ(Invesco)もビットコインETFを再申請した。さらに、ウィズダムツリー(Wisdom Tree)も再申請を行った。

暗号資産、犯罪利用のリアリティ

振り返ると、米司法省が2022年冬、同省内の「暗号資産執行チーム(National Cryptocurrency Enforcement Team:NCET)」初のディレクターに、ベテランのサイバーセキュリティ専門家ウン・ヨン・チョイ(Eun Young Choi)氏を指名したことは、今、アメリカ政府が暗号資産業界に対して取っている明らかに敵対的なアプローチの最初のサインだったかもしれない。

暗号資産高頻度取引(HFT)のリスクとメリット

私は先日、暗号資産市場における高頻度取引(High-Frequency Trading:HFT)について有意義な会話ができた。この分野について全般的に検討しなければならないと考えていたところ、ちょうど良いタイミングで実際に携わっている人物と話す機会があった。…続きを読む

中央集権型取引所(CEX)には分散型取引所(DEX)が必要

中央集権型取引所(CEX)はもはや、暗号資産の成長を支えきれないことが明確になってきている。

CEXは、外部からの攻撃(マウントゴックス)、社内での資産の濫用(FTX)、規制当局による取り締まり(バイナンスとコインベース)といった問題で何十億ドルもの損失を出している。一方、分散型取引所(DEX)は、これら3つの問題にすべて対応可能だ。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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