ビットコイン、3万ドル超えで週をスタート──ETF楽観論が上昇継続を後押し

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、アジアの週明けとともに好調なスタートを切った。ビットコインは引き続き3万ドルの大台を超え、イーサリアムは24時間で1.3%上昇の1901ドル。

アナリストによると、複数のビットコインETF申請という後押しを受け、ビットコインとイーサリアムは3月以来、最も高い週の上昇率を記録したという。CoinDesk IndicesのBitcoin Trend Indicater(BTI)を見ると、ビットコインは先週15.6%上昇、過去14日間で17%上昇し、「大きな上昇トレンド」にある。

「前週、市場は中長期的に強く見え、ビットコインが注目を集めそうだと指摘した。ビットコインは3万ドルのレジスタンスを突破し、ボラティリティにもかかわらず、何とか3万ドル超えを維持している」とBitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)氏は述べた。

ディパスクァーレ氏は、今後数週間は市場全体で上昇が続くと見ているが、ボラティリティも予想している。

「一方、アルトコインも上昇を始めている。だが、今後数週間は不安定な相場が続くだろう。ビットコインが30Kドル以上を長く維持できれば、再び上昇する可能性がある。下値では2万7000ドルが強力なサポートとなっている」

CoinGlassのデータによると、週末はショートポジションを持つトレーダーがわずかに優勢だった。過去24時間で、清算されたロングポジションは950万ドル、ショートポジションは710ドル。建玉は先週初めの117億ドルから146億ドルに増加している。

SEC(米証券取引委員会)は、ブラックロック、インベスコ、ウィズダムツリーのビットコインETFに関する決定をいつ発表するのかは明らかにしていない。

多くの市場関係者が、ブラックロックが申請に監視共有協定を盛り込んだことで、SECは承認に向けて動くだろうと楽観的に見ている。2021年、カナダで最初のビットコインETFが承認する前に、同国の証券委員会が成熟した暗号資産カストディの存在を望んだようなものだ。

そのときまで、ビットコインはどこまで上昇するだろうか?

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Bitcoin Opens the Week Above $30K Amid Rising Investor Optimism