暗号資産関連のニュースが25日、HSBC香港がビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETF(上場投資信託)を提供すると相次いで報じた。
このニュースは暗号資産ジャーナリストのコリン・ウー(Colin Wu)氏が最初に伝え、The Blockをはじめとする多くのWebメディアが追随した。
だがこれは、過剰反応のように思える。香港のHSBC顧客は、2022年12月に香港証券取引所(HKEX)に上場されて以来、そうした暗号資産投資商品を取引できた。
香港証券取引所には12月、CSOPビットコイン先物ETFとCSOPイーサリアム先物ETFが上昇。1月にはサムスン・ビットコイン先物アクティブETFも加わった。
今回のニュースは、HSBCの顧客が同行の投資プラットフォームからこれらのETFにアクセスできるようになったということだろう。
このあまり大きくない進展に対する過剰反応は、香港のような主要金融センターでHSBCのような大手金融機関が暗号資産投資を手がけることに対する暗号資産コミュニティの全面的な興奮を示している。
事実、香港の証券先物委員会(SFC)は6月1日に暗号資産取引プラットフォームの申請受付を開始し、米暗号資産取引大手のコインベース(Coinbase)に香港での登録を呼びかけるなど、この数カ月、香港は世界的な暗号資産ハブとなる可能性が浮上している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Hong Kong’s HSBC Allows Customers to Trade Bitcoin, Ether ETFs but That’s Not Really News