人気NFTコレクション「Azuki」は6月27日、新コレクションを「Elementals」をリリース、わずか15分で3800万ドル(約52億円、1ドル140円換算)を集めた。
「Elementals」は、23日にラスベガスで開催された「Follow the Rabbit」と名付けられたAzuki保有者限定イベントで初めて告知され、Azukiの4つのエレメント(地、火、雷、水)をモチーフにしたNFTの一部が保有者にエアドロップされた。
残りは米太平洋標準時27日9時からダッジオークション形式で販売が開始された。まずAzuki保有者に10分の先行発行枠が与えられ、派生コレクション「BEANZ」の保有者には、その後に10分間の先行発行枠が与えられた。一般販売は9時20分開始が予定されていた。
先行販売に参加するために、AzukiあるいはBEANZの保有者は2ETH(約3800ドル、約53万円:1ドル140円換算)を予約金として支払った。新コレクションはわずか15分で完売、一般販売は行われなかった。
Azuki Elementals have sold out in the presale with the entire allocation going to the Azuki and BEANZ community. There will be no public sale.
— Azuki (@Azuki) June 27, 2023
Trading and reveal will open shortly. pic.twitter.com/CVk3kRIqU6
Etherscanによると、Elementalsは2万ETH、本記事執筆時点で約3800万ドル(約53億円)強を集めたという。
多くの熱心な購入者は、自身はAzukiやBEANZの保有者にもかかわらず、一般の人たちがElementalsを入手できなかったことをツイートし、販売方法に対する不満を示した。プラットフォームの技術的な問題や販売期間が短いことなどを指摘した。
went from the highest highs to the lowest lows, all I got were errors and was ready to mint 20 ELEMENTALS, instead I got ZERO
— illen⛩🐉🐇 (@illumanbeing) June 27, 2023
最高値から最安値まで進んだが、受け取ったのはエラーだけ、ELEMENTALSを20個発行する準備をしていたが、ゼロに終わった。
DAO(分散型自立組織)運営会社Utopia Labsのデータ責任者、クリス・レペンスキー(Chris Lepensky)氏は、多くのAzuki保有者が「ウェブサイトのエラーとコントラクトの問題」でNFTを発行できなかったと述べた。
Azukiとその親会社Chiru Labsの共同創設者の1人、Location tba氏は、発行にまつわるエクスペリエンスは「Azukiの基準に達していなかった」とツイートしている。
We hear your feedback loud and clear. The mint experience was not up to the Azuki standard. Want to give some clarity on what happened during the presale and some general thoughts
— location tba (@locationtba) June 27, 2023
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「我々は、AzukiとBEANZの保有者向けの第1段階、第2段階の先行販売に必要な時間を過小評価していた」と同氏はツイート。
「問題が発生した場合(実際に発生したが)十分なバッファを確保するために、時間を10分以上に延長するべきだった」
今回の販売で用意された1万個のNFTのうち、7600個はAzuki保有者が、残りはBEANZ保有者が発行(購入)したという。
「チームも私も今回のことには落胆している」とLocation tba氏は記している。
発行後、AzukiはNFTのアートワークを公開し、二次市場(流通市場)での取引を許可した。
Little mermaid. 🌊 🐚 @Azuki pic.twitter.com/VHJzsNafUv
— MrGary.eth (@Mr_Garyy) June 27, 2023
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Azuki Elementals(OpenSea)
|原文:Azuki ‘Elementals’ NFT Mint Sells Out in 15 Minutes, Raking in $38M