世界4大監査法人「ビッグ4」の1核であるPwCのルクセンブルク支社は、2019年10月より、顧客からの支払いを仮想通貨でも受け入れる。
2019年9月2日(現地時間)に発表されたこの決定は、顧客の要望に応えたもので、ブロックチェーン技術が経済で果たす「中長期的な」役割を信じるPwCルクセンブルク支社の考えを体現するものだと同社は述べた。
また、支払いの簡便化のため地場の取引所と提携したとの言及はあったが、どの取引所か、どの仮想通貨を受け入れるかは明らかになっていない。
PwCルクセンブルク支社のブロックチェーンおよび暗号資産部門の責任者、トーマス・キャンピオーネ(Thomas Campione)氏は発表の中で、仮想通貨を受け入れて「アンチマネーロンダリング(AML)や顧客確認(KYC: Know Your Customer) の強化されたデューデリジェンス、公開鍵や秘密鍵、カストディ・ソリューションにおけるリスク」に関する日々のインサイトを提供することで、ブロックチェーン関連顧客へのサービスに資するだろうと述べた。
全世界で25万人の従業員を抱える同社は2014年から仮想通貨領域を扱っており、400人のスタッフが、100人のブロックチェーン専門の技術チームの支援を受けながら「仮想通貨トピック」に取り組んでいる。
同香港支社は、2017年に仮想通貨監査関連業務へのビットコインでの支払いを受け入れており、また同社は2019年6月にも大勢の法人顧客の仮想通貨取引を監視する、Haloデータ監査スイートを世に出している。
翻訳:新井朝子
編集:T.Minamoto
写真:Pres Panayotov / Shutterstock
原文:‘Big 4’ Auditor PwC’s Luxembourg Office to Accept Crypto Payments