分散型金融(DeFi)プロトコルであるコンパウンド(Compound)のネイティブ・トークン「COMP」は、バイナンス(Binance)での取引量の急増と流出を受けて、4日間で50%以上急騰した。
TradingViewのデータによると、COMPは6月29日には45.98ドルで取引され、6月10日の安値22.89ドルから倍増し、日曜日から51.4%上昇した。
分析企業ルックオンチェーン(Lookonchain)は、ある特定のウォレットが6月26日に350万ドル(約5億円)相当のテザー(USDT)をバイナンスに預け入れた後、28日に226万ドル(約3億2600万円)相当の5万COMPを引き出し、木曜日にさらに550万ドル(約8億円)相当の12万COMPを引き出したと指摘した。
テザーの流入とCOMPの流出は、この特定のウォレットがDeFiトークンを着実に蓄積していることを示している。
CoinMarketCapの過去のデータによると、COMP取引ペアの24時間の出来高は、6月11日から6月24日の間は1日平均1000万ドルから1500万ドル(約14億4000万円から約21億6000万円)だった。しかし、6月25日には1億7000万ドル(約245億2000万円)の出来高を記録し、6月27日にはさらに1億1900万ドル(約171億6400万円)が取引された。
ビットコイン(BTC)が3万ドルの抵抗を上回ったことを受けて、いくつかのアルトコインが最近上昇している。ビットコインとイーサリアム(ETH)が値固めする中、ブルー(Blur)とアービトラム(ARB)のようなアルトコインは今週初めに2桁の上昇を記録し、3カ月に及ぶレンジ安値での低ボラティリティ取引の後に、センチメントのポジティブな変化を示している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:TradingView
|原文:COMP Token Rises by 50% in 4 Days Amid Flurry of Whale Activity on Binance