デンマークの金融監督当局は7月5日、同国の銀行Saxo Bankに保有する暗号資産(仮想通貨)の売却を命じたと発表した。
デンマーク金融監督庁は、現在の制度では金融の安定性を理由に、銀行が付随的な業務としてこのような活動を行うことは合法ではないと説明した。
声明で金融監督庁は「Saxo Bank A/Sによる自己勘定での暗号資産の取引は、他の金融商品の提供に関連するリスクをカバーするために行われた。しかしながら、この活動自体がデンマークの金融機関にとって許可されていないという事実に変わりはない」と述べている。
デンマーク金融監督庁はまた、暗号資産市場規制(MiCA)として知られる欧州連合(EU)の規制が発効するのは2024年12月30日からであるため、こういった活動はそれまでの間、規制されていないと述べた。
声明はさらに、「規制されていない暗号資産の取引は金融システムへの不信感を生む可能性があり、デンマーク金融監督庁は暗号資産の取引を合法化する根拠がないと考えている」としている。
Saxo Bankは米CoinDeskのコメント要請に回答していない。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CCData
|原文:Denmark’s Financial Watchdog Orders Saxo Bank to Shed its Crypto Holdings