昨年末にビットコイン（BTC）の強気に転じた数少ない企業の1つである暗号資産（仮想通貨）サービスプロバイダーのマトリックスポート（Matrixport）は、主要暗号資産のBTCが2024年末までに12万5000ドルまで上昇すると予想している。
この予測は、価格がその年初めて12カ月ぶりの高値をつけることで弱気相場の終わりを確認すると市場価値の急上昇からなる数カ月にわたる強気相場が展開される、というデータに基づいている。
このシグナルは先月末、価格が2022年6月以来の高値となる3万1000ドルを超えたことで発動された。これまでのシグナルは、2012年8月、2015年12月、2019年5月、2020年8月に発生し、その後、価格は上昇した。
「2023年6月22日、ビットコインは1年間の高値を更新した。このシグナルは歴史的に、弱気相場の終わりと新たな強気相場の始まりを示してきた」と、マトリックスポートのリサーチ・戦略責任者マーカス・ティーレン（Markus Thielen）氏は、米CoinDeskに提供したレポートの中で述べている。
「もし歴史が何らかの指針になるなら、ビットコイン価格は2015年、2019年、2020年に発動されたシグナルの平均リターンに基づき、12カ月で+123%、18カ月で+310%上昇する可能性がある。そうなると価格は12カ月で6万5539ドル、18カ月で12万5731ドルまで上昇することになる」とティーレン氏は付け加えた。
ティーレン氏は、2012年のシグナルとそれに続く2013年の5285％の価格上昇は無視し、それを「壮大すぎて参考にならない」強気相場と呼んだ。
米CoinDeskのデータによると、ビットコインは記事執筆時点で3万700ドル付近で取引されていた。
マトリックスポートの見解は、マイニング報酬の半減後12カ月から18カ月で急激な上昇トレンドを描くビットコインの傾向と一致している。4回目の半減は、ブロックごとに支払われる新コインを6.5BTCから3.25BTCに削減するもので、来年3月から4月にかけて実施される予定だ。
｜翻訳：CoinDesk JAPAN
｜編集：井上俊彦
｜画像：Matrixport
｜原文：Bitcoin Could Rally to $125K by End-2024: Matrixport
