ティム・ドレイパー氏、ビットコインが25万ドルに達する予測を維持──時期は2025年に後ろ倒し

億万長者の投資家でベンチャーキャピタリストのティム・ドレイパー(Tim Draper)氏は11日、ビットコイン(BTC)が2023年6月に25万ドル(約3625万円、1ドル145円換算)に達するとの自身の予測が外れたことを認めたが、予測そのものは維持し、おそらく2025年にはそうなると信じていると述べた。

米当局の対応で打撃

ドレイパー氏はブルームバーグテレビジョンでのインタビューで、「アメリカの官僚機構がこれほど攻撃的になるとは全く予想していなかったし、彼らも世界と競争しなければならないことを認識するようになるだろうと考えていた」と説明した。

さらに、大手暗号資産(暗号資産)取引所のコインベース(Coinbase)やバイナンス(Binance)などの暗号資産企業に対して米証券取引委員会(SEC)が行った最近の執行措置が起業家をアメリカから追い出しており、それが結果としてビットコインの価格に打撃を与えているとの考えを示した。しかし、だからといってビットコインとその基盤技術の価値が変わるわけではないという。

ビットコインの可能性を重視

同氏は、ビットコインについて「素晴らしいシステムであり、素晴らしい通貨であり、素晴らしい運営方法だ」とし、「すべてビットコインで資金調達し、それをすべてビットコインで投資し、私のポートフォリオ内の企業すべてが従業員とサプライヤーにすべてビットコインで支払い、税金がすべてビットコインで支払われ、すべての収益が人々のビットコインウォレットに入るようになるのが待ちきれない」と語った。 

同氏は暗号資産を初期から支持している。2014年のインタビューでは、マウントゴックス(Mt. Gox)破綻後の2013年にビットコインの重要性を認識したとし、事件後に3万BTCを購入したと述べたそれ以来、暗号資産とそれに関連するプロジェクトに大規模な投資をしており、スタートアップに対する複数の資金調達ラウンドを主導している。

弱気相場でも25万ドルの予測を維持

同氏は、2018年に初めてビットコインが2023年6月に25万ドルに達するという大胆な予測を立て、最近の弱気相場でもその予測を堅持していた。

6月30日にはTwitterで、当時ビットコインが3万ドルにしか達しておらず、予測が外れたことを認めた。その上で、「もう少し(おそらく 2 年)待たなければならないと思うが、エンジニアは懸命に働いている」と述べた。

|翻訳:CoinDeskJAPAN
|編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Tim Draper Still Thinks Bitcoin Can Reach $250K – Just 2 Years Later Than He Expected