コインベース、ウォレットへのメッセージ機能追加を発表

米暗号資産取引大手のコインベース(Coinbase)は12日、自社で提供する暗号資産ウォレット「Coinbase Wallet」に暗号化されたメッセージ機能を追加すると発表した。通信プロトコル「XMTP」を利用するもので、このプロトコルを利用している2つのイーサリアムアドレス間で通信ができるようになる。

メッセージ機能付きのウォレットとして最大規模

Web3のメッセージ機能を搭載した暗号資産ウォレットはこれまでにもあったが、今回はほぼ間違いなく最大規模だ。Coinbase Walletのアドレスは130万個存在する。メッセージの送受信が可能なイーサリアムアドレスの規模はさらに大きく、Web3ソーシャルプラットフォームであるLensのユーザーも含まれている。

XMTP上のアプリケーションから移植可能

製品管理担当ディレクターのシッダールタ・コエーリョ・プラブフ(Siddharth Coelho-Prabhu)氏は、「ユーザーはXMTP上に構築された約450のアプリケーションからCoinbase Walletに簡単に会話を移植できるようになる」とし、「そのインフラにより、Coinbase Walletでのメッセージは完全にパーミッションレス(許可不要)で相互運用可能になり、ユーザーは個人のオンチェーンIDを通じてメッセージとトランザクション(取引)を完全に所有できる自由が得られる」と述べた。

|翻訳:CoinDeskJAPAN
|編集:林理南
|画像:Pradamas Gifarry/Unsplash
|原文:Coinbase Adds Messaging Function to Crypto Wallet