ビットコイン、3万ドル付近に下落──市場はXRPがリードした上昇から反落

暗号資産(仮想通貨)市場は、リップルラボ(Ripple Labs)とエックス・アール・ピー(XRP)が法廷で明らかにSEC(米証券取引委員会)に勝利したことで13日に大幅に上昇した後、14日午後には反落した。

ビットコイン(BTC)は一時3万ドルを割り込み、13日の高値3万1800ドル付近から5%以上下落。2000ドルを超え、3カ月ぶりの高値となっていたイーサリアム(ETH)も4%下落し、1900ドル付近となった(日本時間15日7時30分頃には、ビットコインは3万230ドル付近、イーサリアムは1930ドル付近)。

XRPは0.69ドル付近で、13日の高値0.93ドルから約25%下落。一時、バイナンスコイン(BNB)の時価総額を抜き、4位となったが、下落で5位に後退した。

他の主要アルトコインでは、カルダノ(ADA)とポリゴン(MATIC)をはじめ、多くが下落した。暗号資産市場のパフォーマンスを示すCoinDesk Market Index(CMI)は24時間で約4%下落。

「(ビットコインは)まだ調整中の金融商品のように取引されている」とオアンダ(Oanda)のシニア・マーケットアナリスト、クレイグ・アーラム(Craig Erlam)氏はCoinDeskにメールで述べた。3万1000ドル超えは「現段階では特に説得力がない」。

CoinGlassのデータによると、市場の突然の下落は、価格上昇に賭けていたトレーダーの不意を突き、1億5500万ドル(約217億円、1ドル140円換算)のロングポジションが清算された。これは、月間で最大規模のロングの清算となった。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Tumbles Below $30K, Crypto Prices Buckle After Altcoin Frenzy on XRP Ruling