Web3カンファレンス「WebX」に岸田首相がビデオ登壇

7月25日、東京国際フォーラムで開催されたWeb3カンファレンス「WebX」の基調講演に岸田文雄首相がビデオ登壇。政府として「Web3の推進に向けた環境整備」に取り組んでいることをアピールした。

ビデオメッセージの中で岸田首相は「先日取りまとめた骨太の方針2023においても、利用者保護等にも配慮しつつ、Web3にかかるトークンの利活用やコンテンツ産業の活性化にかかる環境整備、担い手やアイデアの裾野の拡大に取り組むことなどを盛り込んでいます」と述べた。

また「日本の大手企業の手によって、メタバース空間に価値ある経済圏を生み出す意欲的な大型プロジェクトが世界に向けて発表されると聞いており、Web3業界に再び注目ととエネルギーを取り戻す、さまざまなプロジェクトが本日のイベントから生まれることを期待しています」と語った。

岸田首相の前には、自民党政調会長の荻生田光一氏が開会挨拶に登壇。首相と同様に政府や自民党のWeb3についての取り組み姿勢を語ったが、最後に会場に向けて、Web3に必ずしも詳しくない人たちに対しても「包摂的な姿勢」で臨まないとスタンダードなものにはなり得ないと思うと述べ、そうした姿勢でWeb3の可能性を世界に向けて発信してほしいと結んだことが印象的だった。

|文・写真:増田隆幸