コロプラの100%子会社であるBrilliantcryptoは、7月25日に開催されたWeb3カンファレンス「WebX」で、「Proof of Gaming」という新しいモデルを導入したブロックチェーンゲーム「Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)」を発表した。
プレゼンテーションは、コロプラ創業者でBrilliantcrypto代表取締役社長の馬場功淳氏が自ら行い、「Proof of Gaming」というコンセプトやゲームの概要を説明。さらにはグローバルで展開するプロモーションにおいて、世界的人気を誇るサッカークラブ「パリ・サン=ジェルマン」とのパートナーシップを発表した。さらに同クラブ・アジアパシフィック代表のセバスチャン・ヴァセル氏、同クラブで活躍した元カメルーン代表のパトリック・エムボマ氏が登壇するというビッグサプライズもあった。
「Brilliantcrypto」は世界中のユーザーが採掘者、つまりマイナーとなって鉱山を採掘し、宝石の獲得を目指すゲーム。ユーザーはゲーム内マーケットで「つるはし」や探知機などを購入して採掘を行う。宝石は取引が可能で、将来的にはNFT化してさまざまなメタバースに持ち込むことも視野に入れている。もちろん取引が可能だ。さらにマイナーには採掘作業に対してトークンも付与されるという。
「Proof of Gaming」というモデルについて、馬場氏はビットコイン・ブロックチェーンのコンセンサスメカニズム「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」をゲームに置き換えたものと説明。世界中の人々がゲームをプレイすることでマイニングが行われ、デジタル上の宝石の価値が証明されるとしている。
持続可能な「Play to Earn」
いわゆる「Play to Earn」ゲームは、「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」が東南アジアなどでコロナ禍での新しい収入源として注目を集め、「STEPN」は日本でも、暗号資産ユーザー以外にまで広がる人気を見せた。
しかし、簡単に言えば、ユーザーの増加とともに希少性が損なわれ、トークンの価値が下落、結果的に先行者のみが利益を得るケースが多く、なかにはポンジスキーム(ネズミ講)と呼ぶ人もいるほどだ。
「Brilliantcrypto」は、ビットコインのマイニングという作業をゲームに応用することで、価値を生み出し、持続可能な「Play to Earn」が実現できるとしている。
ローンチは2024年春の予定。ゲームをリリースした後にはIEOによるトークン上場を計画しており、「真のPlay to Earnが実現する」と馬場氏は述べた。同社は先日、コインチェックとIEOに向けた契約を締結しており、グローバル展開の中で、日本は新しいゲームをフルに楽しむことができる最初の国になるという。
|文:増田隆幸
|画像:リリース、増田隆幸