ナイジェリア、デジタル通貨の利用促進へモデルの修正を発表

ナイジェリア中央銀行(CBN)総裁代理のフォラショードゥン・ショヌビ(Folashodun Shonubi)氏は7月26日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるeナイラ(eNaira)の現在のモデルを修正し、ウォレット保有者数とその活動を確実に増やすと述べた

ナイジェリアは2021年10月に導入されたこの通貨の広範な採用を促進するために取り組んできた。2022年10月から今年3月までの間にeナイラウォレットの数は12倍以上の1300万に急増したが、人口が2億2400万人近くの国としては、まだごくわずかだといっていいだろう。

サービスを強化し、よりユーザーフレンドリーにするため、CBNはeナイラアプリを非接触型決済ができるようにアップグレードしたと地元の報道機関The Sunが7月初めに報じた。 しかし同行はeナイラのモデル変更の詳細を明らかにしておらず、記事執筆時点までに詳細情報についてのコメント要請にも応じていない。

多くのナイジェリア国民にとって、eナイラの使用は簡単ではない。ナイジェリア中央銀行は3月、その年のeナイラ取引額が220億ナイラ(当時4800万ドル)だったと発表した。 この国には現金で繁栄する2200億ドルの非公式経済があり、eナイラを利用可能な店舗もインフラも少なすぎる。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Nigeria Is Altering eNaira Model to Promote Use of the Digital Currency: Central Bank