- ライトコイン財団(Litecoin Foundation)と暗号資産コールドストレージ・カードメーカーのBalletは、50グラムのゴールドで作られ、少なくとも6.25ライトコイン(LTC)を含む500枚のコレクタブルカードの販売を予告した。
- カードは、8月2日に起こると予想されるライトコインの3回目の半減期を記念するもの。
- 販売は今月末に行われる予定で、価格は約1000ドル(実質的な価値は約621ドルと推定される)。
ライトコイン(LTC)は、ビットコイン(BTC)の「デジタルゴールド」に対して「デジタルシルバー」と呼ばれることがある。
これは、ライトコインの生みの親チャーリー・リー(Charlie Lee)氏と彼の兄弟ボビー・リー(Bobby Lee)氏による暗号資産プロモーションのベースとなっているようだ。
ボビー・リー氏は「コールドストレージ」、つまり暗号資産をオフラインで保有するために使われるデバイスメーカー、Balletの共同創業者兼CEO。ライトコイン財団のエグゼクティブ・ディレクターのチャーリー・リー氏とともに純度99.9%のシルバーで作られた500枚の特別なカードを作ることでライトコインの3回目の半減期を祝おうとしている。
カードのシルバーは1枚約40ドルの価値があり、さらに6.25LTC、つまり581ドル(約8万1000円)相当が含まれる。カードは約1000ドルで販売される予定で、チャーリー・リー氏によると、売却益はすべてライトコイン財団に寄付され、普及と発展に役立てられるという。
兄弟は、8月2日と予想されているライトコインの半減期の1週間前にツイッターのライブストリームでカードについて発表した。
ライトコインは、ビットコインブロックチェーンの「フォーク」、つまりクローンとして2011年に誕生した。ビットコインと同様に、ブロックのマイニングに成功したマイナーに所定のライトコインを報酬として与えている。報酬は84万ブロックごと(約4年ごと)に半減される。3回目の半減期では、報酬は現在の12.5LTCから6.25LTCになる。最初は50LTCだった。ビットコインは2024年、4回目の半減期が予定されている。
ボビー・リー氏によると、カードはクレジットカードほどの大きさで、上にはライトコインの入金先アドレス、下には秘密鍵を示すQRコードが隠されている。秘密鍵を復号化するためのパスフレーズは、QRコードのすぐ下の部分をスクラッチするとアクセスできる。
同氏は、パスフレーズとEPKはBalletのモバイルアプリに送信され、ビットコイン改善提案(BIP)38アルゴリズムによって秘密鍵が復号化されると述べた。
「これは業界標準であるBIP38のマジック。BIP38は、10年前にCasascius(いわゆる物理ビットコイン)の生みの親マイケル・コールドウェル(Michael Caldwell)氏が発明した」
「最初の20台くらいはオークションに出すかもしれない。残りは固定価格で販売する。もしかしたら、そのうち数台にサインするかもしれない。まだ決めてない」
当記事執筆時点、ライトコインは兄弟のライブストリームの後、91.20ドルから92.43ドルにわずかに上昇していた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:左:ボビー・リー氏と右:チャーリー・リー氏(Ballet Crypto)
|原文:As Litecoin Halving Approaches, Founder Touts Silver Collector Cards Loaded With ‘Digital Silver’