- ライトコインは2日午後に半減期を迎え、1カ月ぶりの安値となる86ドルに下落した。
- 過去2回の半減期でも、半減期の約1カ月前にピークに達し、その後数カ月にわたって下落している。
1カ月ぶりの安値に下落
ライトコイン(LTC)は2日午後に半減期を迎え、1カ月ぶりの安値に下落した。CoinDeskの価格データによると、ライトコインは86ドル(約1万2000円、1ドル140円換算)まで下落し、6月30日以来の水準となった。
2日の下落幅は約6%で、ビットコイン(BTC)や暗号資産(仮想通貨)市場全体の動きを表すCoinDesk Market Index(CMI)のパフォーマンスを下回っている。
過去2回も同様の値動き
ライトコインの半減期はリリースされた2011年以降3度目。ビットコインの半減期と同様に約4年ごとに発生し、マイナーへの報酬が半分に減ることで新しいライトコインの発行が抑制される。暗号資産業界では、ライトコインはデジタルゴールドと呼ばれるビットコインにならい、デジタル シルバーと呼ばれることがある。
ただし、半減期の際の値動きはビットコインとは異なる。ビットコインは半減期後に上昇する傾向があるが、ライトコインの過去2回の半減期では、半減期前にピークに達し、その後数カ月間下落している。
デジタル資産投資会社NYDIGのグローバルリサーチ責任者グレッグ・チポラーロ(Greg Cipolaro)氏は先週のレポートで、「ライトコインの半減期のサイクルでは、半減期を前に谷とピークを迎えることが期待されてきた」とし、「これはビットコインとは対照的だ。ビットコインのサイクルでは、半減期からかなり後にピークを迎えている」と指摘した。
チポラーロ氏は、これまでの半減期では、ライトコインは半減期の約4~6週間前に最高値を記録した後下落して半減期に入り、その後底を打ったと説明した。
今回ライトコインは7月3日に112ドル(約1万6000円)まで急騰し、半減期の約1カ月前に今年の最高値に達した。それ以降22%下落している。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Litecoin Plunges 6% to Fresh Monthly Lows on Halving Day