ビットコインは存続し続ける:米投資大手カーライル創業者ルーベンシュタイン氏

ビリオネアで、米投資大手カーライル・グループ(Carlyle Group)の共同創業者兼共同会長、デイビッド・ルーベンシュタイン(David Rubenstein)氏は、ブラックロック(BlackRock)のビットコインETF申請が示しているように機関投資家の関心が高まっていることや、政府によって管理されない通貨に対する世界的な需要のおかげで、ビットコインは存在し続けると考えている。

「世界中の多くの人たちが、政府が自分たちの保有資産を把握できない通貨で取引したいと望んでいる。良くも悪くも、ビットコインを動かしたいと望んでいる。だから私はビットコインが消滅するとは考えていない」と8月9日、ブルームバーグTVで述べた。

ルーベンシュタイン氏は、ビットコインが100ドルだった時に購入しなかったことを後悔していると認め、ブラックロックのような伝統的金融大手が最近、ビットコインに関心を示していることを考えると、かつて暗号資産やこの業界全般を嘲笑していた人たちは再検討を迫られるだろうと述べた。

「今起きていることはこうだ。多くの人がビットコインや他の暗号資産を笑いものにしていた。だが、金融業界の大物であるブラックロックのラリー・フィンク氏が、政府の承認が得られれば、ビットコインETFを作ると言っている。つまり、少し待てということ。強大なブラックロックがビットコインETFを手がけようとしている。おそらく、ビットコインは当面、存在し続けるだろう」

ルーベンシュタイン氏は以前、暗号資産を直接保有しているわけではないが、暗号資産取引関連の企業に個人的に投資していることを明かしている。

ゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長率いる米証券取引委員会(SEC)の最近の措置について、ルーベンシュタイン氏は「最近、リップル社が訴訟で勝利したことは、まだ暗号資産が『悪』であると裁判所を納得させるに至っていない証拠」と述べた。

|翻訳:吉見朋子
|編集:増田隆幸
|画像:デイビッド・ルーベンシュタイン氏(Shutterstock)
|原文:Private Equity Giant David Rubenstein Makes the Case for Bitcoin