ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、薄暗い市場に買い圧力を加える強力なカタリストがない中で、比較的平穏な週末を経て、8月14日も横ばいで取引された。
ビットコインは2万9300ドル強で取引され、イーサリアムは1850ドル台で推移した。2つの暗号資産(仮想通貨)は過去1週間で投資家に1%強のリターンをもたらしたが、最もボラティリティの低い期間の1つになった。
ビットコインの動きがなかったためか、カルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)、リド(LDO)など、ほとんどのメジャーおよび中堅トークンの動きは同様に小さく、突発的な上昇はすぐに売られ、大きな下落もなかった。
市場の動きがないため、トレーダーは柴犬コイン(SHIB)やペペ(PEPE)といったミームコインに流れた可能性があると暗号資産調査会社Santimentは8月12日のレポートで述べている。SHIB先物の建玉は過去最高を記録しており、今後数週間のビットコインの強気な動きに対する警告サインとなりそうだ。
「歴史的に見て、最小限の開発活動しか見られない投機資産の急騰は、暗号資産市場全体が『過熱』領域に向かっている可能性があることを示すシグナルであることが多いことに注意が必要だ」とSantimentは述べている。
一方、一部のトレーダーは、ETFの裁定によっては、暗号資産市場が悪名高いボラティリティを復活させる可能性があると述べている。
「オプション市場の予想ボラティリティ(DVOL)は依然として著しく低いものの、BTCは特にETHに対して目に見える形でわずかに上昇している」とデリビット(Deribit)の最高商務責任者(CCO)であるルーク・ストライアース(Luuk Strijers)氏は電子メールで述べた。「短期的にはETFのニュースが迫り、長期的には半減期が影響する可能性がある」。
「ETF関連のニュースが差し迫っている可能性は低いが、いかなる発表もETHよりもBTCに顕著な影響を与える可能性が高い」とストライアース氏は付け加えた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Slumbers as ETF Hopes Simmer; PEPE Leads Altcoin Gains