アービトラム、2024年3月に10億ドル以上のトークンを凍結解除

Token Unlocksによると、イーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューションのアービトラム(Arbitrum)は、2024年3月に10億ドル以上のネイティブトークン「ARB」をリリースし、4年間の時差凍結解除を開始する。

3月16日、スケーラブルで低コストのスマートコントラクト機能を提供するように設計されたこのプロトコルは、記事執筆時点の市場レート1.12ドルで12.4億ドル(約1800億円)相当の11.1億ARBをクリフ型でアンロックする。解除される金額は、トークンの流通量12億7500万の87%に相当する。報道時点では、50億以上のARBがロックされたままだ。

ロック解除とは、初期投資家やプロジェクトチームのメンバーが大量に売却するのを防ぐため、凍結されていた暗号資産(仮想通貨)を時間をずらして放出することである。クリフ型のアンロックでは、特定の期間に決められた数のトークンの凍結を解除することができ、その後はリニアなスケジュールで凍結解除が行われる。

アービトラムは3月16日から4年間、4週間ごとに一定数のトークンの凍結を解除し続けると、Token Unlocksは投稿した

アンロックは流動性を解放する、暗号資産価格の弱気カタリストと考えられている。分析会社The Tieの調査によると、1日の平均取引量の100%以上を占めるアンロックはトークン価格を圧迫する傾向があるという。

TradingViewによると、記事執筆時点でARBは1.12ドルで取引されており、今月に入って4%下落した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Arbitrum Will Unlock $1.2B ARB in March 2024: Token Unlocks