暗号資産(仮想通貨)市場は17日に暴落。データ分析会社コイングラス(CoinGlass)のデータによると、過去24時間で10億ドル(約1450億円、1ドル145円換算)のポジションが清算された。
ビットコイン(BTC)は、6月以来の安値となる2万5000ドル(約362万5000円)近くまで下落。その後やや値を戻し、7%の下落となる約2万6900ドル(約390万円)で推移している。
コイングラスのデータでは、約8億2100万ドル(約1190億4500万円)分のロングポジションの清算が発生。ビットコインが最大で4億7200万ドル(約684億4000万円)、次いでイーサリアムリアム(ETH)が3億200万ドル(約437億9000万円)だった。
Coinalyzeのデータによると、ビットコイン価格が1万7000ドルまで急落した2022年6月以来で、1日当たりのビットコイン清算額としては最大規模だった。
今月の暗号資産市場の緩やかな下降傾向が一変し、大暴落となって清算が発生した。外国為替の崩壊や中国経済への懸念、米国債利回りが数年ぶりの高値にまで上昇するなどの金融市場の混乱が背景にある。ビットコインやイーサリアムなどの主要な暗号資産は2桁近い下げ幅を記録し、初夏以来の安値に落ち込んだ。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Coinglass
|原文:Crypto Traders Suffer $1B in Liquidations in Sharp Sell-Off for Bitcoin, Ether