XRP、ADAが主要暗号資産で最大の損失──ビットコインは「押し目買い」に至らず

エックス・アール・ピー(XRP)とカルダノ(ADA)の価格は、トレーダーがリスクの高いアルトコインを避けたため、2日連続で下落した。どちらも3%の下落だった。

暗号資産(仮想通貨)調査会社のSantimentが、カルダノの開発活動が過去1カ月でポルカドット(DOT)やクサマ(KSM)を上回り、全ネットワークの中で最も高かったと報告したにもかかわらず、ADAの損失が発生した。バイナンスコイン(BNB)は、BNBチェーン上に構築された貸付プロトコルのヴィーナス(Venus)の大規模な清算が懸念される中、1.2%下落した。

CoinGeckoのデータによると、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は過去24時間ほとんど変化せず、上昇させる触媒はほとんどなかった。ブルームバーグが報じたところによると、ナスダック先物が月曜日の上昇を受けて米ハイテク株のさらなる上昇を示唆するなど、株式市場や株価指数は幅広く上昇した。

ソーシャルメディアでは、ファンダメンタルズに比べて割安な資産を購入することを指すトレーダーの格言である「押し目買い(buy the dip)」についての言及が急増したが、値動きは横ばいだった。

「『押し目買い』への言及が大幅に増加した。 これは市場が速やかに回復するだろうというトレーダーの楽観的な見方がかなり高かったことを示している」とSantimentは月曜日のメモで述べた。 「しかし、過去数日間で希望的観測がかなり沈静化していることに注目すべきだ」。

Santimentはレディット(Reddit)、X(旧ツイッター)、テレグラム(Telegram)、4Chanからデータを収集した。言及の減少は、トレーダーが市場の回復をもはや確信していないことを意味し、「市場キャップが薄れるにつれて悲観論が再び支配し始めている」と同社は述べている。

暗号資産取引所ビットフィネックス(Bitfinex)のアナリストが米CoinDeskに寄せたメモによると、プロのトレーダーはリターンを得るために先物やオプションのような洗練された商品を利用する可能性が高いという。

「データは価格が2万5000ドルの大台を割り込んだ後、週末にボラティリティの長い戦略が広範囲に展開されたことを示唆している」とアナリストは書いている。「激動の時代に、トレーダーは高いボラティリティが続くと予想し、そこから利益を得るためにオプション戦略(ストラドルやストラングルなど)を使うかもしれない」。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:XRP, ADA Post Highest Losses Among Majors; Bitcoin Steady as ‘Buy the Dip’ Mentions Fade