柴犬コインの開発者、立ち上げに失敗した「シバリウム」を再公開へ

柴犬コイン(SHIB)の開発者たちは、大々的に宣伝されたネットワークの立ち上げがネットワークの問題とブリッジの欠陥によって台無しになってから数日後、バリデーターのデータとトランザクションを監視することで、シバリウム(Shibarium)ネットワークの再開に向けて着実に取り組んでいる。

このプロジェクトの主要開発者であるShytoshi Kusama氏は8月22日の投稿で、ネットワークは「再開する準備がほぼ整っている」と述べ、機能停止が起こるのを防ぐための仕組みが整ったとした。

「シバリウムは2日間のテストと、準備完了の状態を達成するためのパラメーターの微調整を経て、現在は強化され、最適化されている」とKusama氏は述べた。「まだテスト中だが、ブロックを生産している」。

「さらに、新しい監視システムと、RPCレベルでのレート制限や、再び膨大なトラフィックが発生した場合の自動サーバーリセットなどの追加のフェイルセーフを有効にした」と彼は付け加えた。

シバリウムはSHIBを手数料として使用するイーサリアムのレイヤー2ネットワークで、柴犬コインを本格的なブロックチェーン・プロジェクトとして位置づける広範な計画の一部だ。シバリウムは、メタバースとゲーム・アプリケーションに重点を置きつつ、その上に構築されるDeFiアプリケーションのための安価な決済手段としての使用を模索していると言われている。

シバリウムはテスト段階では大きな成功を収め、数百万のウォレットが参加し、4カ月間で約2200万件のトランザクションが処理された。

しかし、先週のローンチはすぐに頓挫した。ネットワーク上の取引は少なくとも11時間にわたって停止し、数百万ドルがブリッジ(異なるネットワーク間でトークンを転送するツール)に滞留した。そしてSHIBの価格は10%も急落した。

開発者はこの障害に対し、「ブリッジに問題はなかった」とし、ユーザーからの前例のない大量のトランザクションの流入を受けて問題が発生したと述べた。彼らは、ユーザーがサーバーの処理能力をはるかに超えるトランザクションでネットワークに過負荷をかけたため、サーバーに障害が発生したと主張した。

その後、ネットワークは一般に公開されなくなったが、これらのエラーは修正され、再開される予定だ。そのため、開発者はすでにバリデーター(トランザクションを処理するためにコンピューティングリソースを提供するエンティティ)に、再開のための初期段階を開始することを許可している。

「明日には追加のバリデーターが稼動し、BONEを賭けて報酬を得るためのさらなるオプションが提供される」とKusama氏は22日のアップデートで書いている。「テストは終了し、我々は再び一般公開するために準備している」。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Shiba Inu Plans Shibarium’s Public Restart Days After Botched Launch