Nansen.aiのデータによると、最も有名な「ブルーチップ」NFT(非代替性トークン)のいくつかが、直近1カ月で25%以上下落した。
NFTは、所有者に実物またはデジタル資産に対する所有権を提供する特殊な暗号資産だ。 NFTのフロア価格は、販売者がコレクション内のアイテムに対して希望する最低価格を指し、コレクションの人気と認識される価値の指標として機能する。
しかし、この指標は操作される可能性があり、希少性の特徴や市場の状況など他の要因によって価格が変動するため、NFTの真の市場価値を必ずしも正確に表しているとは限らない。
オンチェーンデータによると、「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」コレクションのフロア価格は27%下落し、「DeGods」は55%下落している。6月に「Elementals」NFTミントを15分で完売し、その過程で3800万ドル(約55億1000万円、1ドル145円換算)を獲得した「Azuki」のフロア価格は36%下落した。
一方、NansenのNFT500指数は年初来で40%下落し、ブルーチップ10指数は33%下落している。
イーサリアム(ETH)の価格はNFTの価値を左右するが、NFTの価値はETHよりも早く下落している。CoinDesk Indicesのデータによると、ETHは前月比9.6%下落し、昨年1年間では1.9%上昇している。
しかし、NFT市場では悪いニュースばかりではない。あまり知られていないコレクションは上昇している。
The last 30 days haven’t been kind on NFTs…
— Nansen 🧭 (@nansen_ai) August 22, 2023
Many of the “Blue-Chip” NFTs have seen their floor price drop by more than 25%, with Azuki’s continuing to decline since their Elementals launch
But it’s not all bad, as some NFTs have been breaking the down-only trend… pic.twitter.com/2xeVu84uJs
「Miladays」のフロア価格は66%上昇し、「Mutant Ape Yacht Club(MAYC)」に近づいていて、ビットコイン長期保有者に支持されている「Sproto Gremlins」は30日間で262%急騰したとNansenはXに投稿している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Major NFT Collections Post Double-Digit Monthly Losses as Floor Prices Drop