スイスの暗号資産銀行セバ、香港での営業の原則認可取得

暗号資産に特化したスイスの銀行セバ(SEBA)は、国際的な存在感の強化を目指すなか、子会社のセバ香港(SEBA Hong Kong)が香港証券先物委員会(SFC)から原則認可(AIP)を得たと発表した。

今回の承認は、セバ香港が暗号資産または関連商品、伝統的な証券を取り扱うための完全なライセンス取得に向けた第一歩となる。この香港の新たな規制は、企業誘致を目的として6月に施行された。

セバは2022年2月、アブダビ・グローバル・マーケット(Abu Dhabi Global Market)をのライセンスを取得している。

「セバ・グループがスイス(FINMA)とアブダビ(FSRA)で確立済みのライセンスを補完するもので、香港AIPは我々のグローバルな規制への取り組みを大幅に拡大する」「セバ・グループは、デジタル資産業界の責任ある成長をサポートする環境の促進において、香港政府および金融規制当局と連携する」とフランツ・ベルグミュラー(Franz Bergmueller)CEOは声明で述べた。

SFCにコメントを求めているが、回答はまだない。

セバは2018年に設立、2019年にスイス金融市場監督局(FINMA)から銀行業務、証券およびサービスを提供するためのライセンスを取得した初のデジタル資産会社となった。

2022年1月時点で、グローバル展開のためにシリーズCの資金調達ラウンドでの1億1900万ドル(約173億円)をはじめ、約2億5000万ドル(約363億円)を調達している。

|翻訳:清水マキ
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Bank Seba Wins In-Principle Approval to Operate in Hong Kong