アメリカ証券取引委員会(SEC)が9月1日に予定されていた重要なETFに関する決定を延期し、トレーダーの長期的な回復への期待に水を差したため、ビットコイン(BTC)と主要トークンは今週の上昇分をすべて戻した。
ビットコインは2万6000ドルを割り込み、今週初めの上昇分をすべて戻した。過去24時間で、メジャーなコインであるドージコイン(DOGE)とソラナ(SOL)は5.5%も下落し、イーサリアム(ETH)は3.7%下落した。その他では、ビットコインキャッシュ(BCH)が7.7%下落した。
金曜日に上昇したのはトロン(TRX)とToncoin(TON)のみで、当面のカタリストがなかったため、それぞれ1%以上上昇した。
SECが8月31日遅く、今年初めにブラックロック(BlackRock)、ウィズダムツリー(WisdomTree)、インベスコ・ギャラクシー(Invesco Galaxy)、ワイズ・オリジン(Wise Origin)、ヴァンエック(VanEck)、ビットワイズ(Bitwise)、ヴァルキリー・デジタル・アセット(Valkyrie Digital Assets)といった申請者が提出したすべてのビットコインスポット上場投資信託(ETF)申請に対する決定を10月まで延期すると発表したため、週末を前に出口へのラッシュが起こった。
これに先立ち、連邦控訴裁判所は8月29日、SECに対してグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)を上場ファンドに転換する信託発行者の入札を却下したことを「取り消す」よう命じた。
GBTCはグレイスケール(Grayscale、親会社は米CoinDeskと同じデジタル・カレンシー・グループ)によって提供されるビットコインファンドで、SECはこれまでに審査したビットコインETFの申請をすべて不承認としているが、ビットコインETFが誕生する可能性が生まれつつある。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Slides Under $26K, Majors SOL, XRP, DOGE Erase All Weekly Gains