立ち上げの失敗が解決されてから1週間後、約60万のウォレットがシバリウム(Shibarium)ネットワーク上で70万件以上のトランザクションを実行しており、プラットフォームの忠実な支持者の間で回復の兆しを見せている。
誇大宣伝されたローンチが、ソフトウェアのバグだらけでネットワーク上で数百万ドルが行き場を失ったために頓挫してから数週間後、シバリウムブリッジからのトークン引き出しは現在稼働中であり、ユーザーは利用可能だ。
ブロックチェーンエクスプローラー(blockchain explorers)のデータによると、8月31日にほぼ10万件のトランザクションが発生し、8月25日には13万2000件とトランザクションがピークに達していた。9月1日の時点で、ユーザーはシバリウム上でSHIB(柴犬)、BONE(骨)、その他のトークンを取引したり、貸し借りしたり、またはトークンのステークで報酬を得たりすることができる。
しかし、シバリウムのロックされた価値はわずか126万ドル(約1億8270万円、1ドル=145円換算)であり、平均的なユーザーがこのレイヤー2ネットワークにほとんど資本を投入していないことを示唆している。これは暗号資産(仮想通貨)エコシステムの様々なブロックチェーンでロックされている350億ドル(約5兆750億円)の1%にも満たないことがデータによって示されている。
別のところでは、未知のSHIBのクジラ(資産の大口保有者を意味する俗称)が、9月1日の早い段階で約3800万ドル(約55億1000万円)近くのトークンを移すという異例の動きを見せた。取引データによると、このクジラはまず16万ドル(約2320万円)分のSHIBをイーサリアム上の新しいウォレットに移動し、その後、3740万ドル分(約54億2300万円)のSHIBを移動した。
取引所への移管は売り圧力を示唆し、分散型金融(DeFi)プロトコルへの移管はそのプロトコルのトークンの成長を意味する可能性があるため、ホルダーの動きを追跡することは一部のトレーダーにとって極めて重要だ。
データによると、SHIBは市場全体に同調して下落している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Shibarium Crosses 600K Unique Wallets as SHIB Whale Moves $38M