英スタンダードチャータード銀行のベンチャー投資・インキュベーション部門のスタンダードチャータード・ベンチャーズ(Standard Chartered Ventures)が支援する暗号資産(仮想通貨)マーケットプレイス、ゾディア・マーケッツ(Zodia Markets)は、アブダビで店頭(OTC)暗号資産ブローカー・ディーラーとして営業するための原則的な承認を得たと、同社が9月6日に発表した。
この承認は、暗号資産関連ビジネスの誘致を試みているアラブ首長国連邦(UAE)の国際金融センターであるアブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)によって与えられた。今回の原則的な認可は、5段階の申請プロセスの第3段階と位置づけられている。ADGMのガイダンスによると、次の段階では最終承認を得て、「運用開始」テストを受けることになる。
ADGMは暗号資産サービス・プロバイダーのための特別ライセンス制度を最初に導入した。2月、アブダビはWeb3プロジェクトを支援する20億ドルのイニシアチブを開始し、その他の承認としては、先月、暗号資産プラットフォームのM2にライセンスを与えた。暗号資産取引所Rainも7月にライセンスを取得している。
「アブダビにおける伝統的な金融と新時代の金融の調和と、定評あるスタンダード・チャータードの支援を受けたゾディア・マーケッツのような国際的な暗号資産大手との提携は、グローバルな事業体にとって好ましい目的地としてのADGMの魅力をさらに高めることに貢献するだろう」とADGMのサレム・モハメド・アル・ダレイ(Salem Mohammed Al Darei)CEOは述べた。
発表によると、ゾディア・マーケッツは、中東とアフリカの機関投資家に暗号資産へのアクセスを提供する戦略的拡大として、UAEの首都アブダビを選んだという。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Zodia Markets Receives In-Principle Approval as Crypto Broker-Dealer in Abu Dhabi