資産運用会社のアーク・インベスト(ARK Invest)と21シェアーズ(21Shares)は、イーサリアム(ETH)を直接保有するETF(上場投資信託)の承認を申請した。9月6日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった。
「Ark 21Shares Ethereum ETF」の申請は、アメリカ初のイーサリアムETFを実現しようとする試み。過去に数社が申請しているが、いずれも却下されている。カストディは、コインベース・カストディ・トラスト・カンパニー(Coinbase Custody Trust Company)が行う。
このニュースにより、一時、イーサリアムとビットコイン(BTC)は上昇したが短期間で終わり、値を戻している。
申請は、アークと21シェアーズの共同申請をはじめ、多数のビットコイン現物ETF申請に続くものだ。SECは先週、これらすべてのビットコインETF申請に対する決定を延期した。
また、初のイーサリアム先物ETFの承認が待ち望まれている最中でもある。SECの決定は10月中旬までに行われる見込み。
投資会社のバーンスタイン(Bernstein)は、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)のETF転換をめぐる裁判で、グレイスケールがSECに勝訴したことにより、業界は暗号資産ETFをさらに推進するだろうと最近のレポートに記した。
またイーサリアムは、機関投資家にとって重要な市場であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の先物市場やスポット市場など、ビットコインと類似した市場構造を持っていることから、ビットコイン続いて、現物ETFの最有力候補になるだろうと述べている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:キャシー・ウッド氏(CoinDesk archives)
|原文:Cathie Wood’s ARK Invest Files for First Spot Ether ETF