秋元康氏が総合プロデューサーを務め、「みんなで作る、新しいアイドルのカタチ」を掲げる「IDOL3.0 PROJECT」。9月10日、東京・お台場の映画館で開催された『IDOL3.0 PROJECT Final Stage プレミアム上映会』で、最終候補者(Final Stage:2ndの通過者)27名が発表された。
「IDOL3.0 PROJECT」のコンセプトは「アイドルをアップデートする」。コンサートや握手会などの「リアル」な場での活動に、メタバース空間やNFTなどのWeb3技術を駆使した新しい活動領域をプラスした「従来のアイドル像に捉われず、リアルとバーチャルを行き来する新アイドル」を創り出すという。
この後、通過できなかった18名を対象にファンによる投票「ホワイトナイトシステム:2nd」が行われ、さらに2名が最終候補者に追加される。
「IDOL3.0 PROJECT」は3月末に、独自トークンの「Nippon Idol Token(NIDT)」を国内4例目のIEO(Initial Exchange Offering)として暗号資産(仮想通貨)取引所のDMM Bitcoinとcoinbookに上場。目標の15億円には届かなかったものの、10億円超を集めたことでも注目を集めた。
NIDTは上場直後に大きく下落。ネット上にはプロジェクトの先行きを疑問視する厳しい声も見られたが、当初、ホワイトペーパーしか存在していなかったプロジェクトが、
- 約1万人が応募
- 114名の候補者がオーディション合宿審査に参加
- 40名がFinal Stage:1stを通過
- 5名が「ホワイトナイトシステム」(ファンによる投票)で追加
などと具体化するにつれ、価格は上昇。Final Stage:2ndの通過者27名が発表された9月10日19時頃には、coinbookで57円まで急騰している。
「NIDTの価格上昇はファンの参加を妨げることにもなる。できれば徐々に上がってほしい」とプロジェクトを推進するオーバース代表取締役の佐藤義仁氏はCoinDeskの取材に語っている。
IEOについては、8月末に日経新聞が「上場直後に価格が急落して損失を被る投資家が増えた」「大口保有者が上場直後に仮想通貨を売り抜けることで価格が暴落するケースが目立つ」などとし、業界団体が取引ルールを整備すると伝えている。
CoinDesk JAPANでは、業界団体の動きとともに、「IDOL3.0 PROJECT」を推進するオーバースの取り組みを伝えていく予定だ。
|文・写真:増田隆幸
※編集部より:タイトル、本文を一部修正して、更新しました。