よくBOOSTRYはセキュリティ・トークンのプラットフォーマーと誤解されることが多いですが、我々が支援している「ibet for Fin」という仕組みはオープンソースです。つまり我々にお金を払わないと使えないとか、我々からデータを提供してもらわないと使えないとか、そういうものではありません。──今週公開したコラムや分析記事、インタビューなどから、週末に読みたいものを厳選。今週は告知を含めて10本です。
イーサリアムの「リスクフリーレート」を理解する
暗号資産(仮想通貨)の一角が回復しつつあるようだ。2022年に発生した連鎖的な危機の後、ブロックチェーン業界全体が悲観的な雰囲気に包まれ、ジャクソンホールでパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が指摘したように世界経済が未知の領域にあるにもかかわらず、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の収益創出はほぼ過去最高水準まで回復している。
ブルームバーグのシッダールタ・シュクラ(Sidhartha Shukla)記者が最近の記事で指摘したように、リキッドステーキングプロトコルに預け入れられた資産(TVL)は、過去1年数カ月の間に292%増の200億ドル(約2兆9000億円、1ドル145円換算)に急増した。…続きを読む
イーサリアムの最新テストネット「Holesky」まもなくリリース
イーサリアムブロックチェーンは今週、エコシステムのテスト機能を強化するため、最新のテストネット「Holesky」をリリースする。新しいネットワークとともに、イーサリアムは既存の最大のテストネットである「Goerli」に別れを告げることになる。
現在、イーサリアムには2つのテストネットがある。GoerliとSepoliaだ。…続きを読む
[ST最前線]独占できない基盤を推進するブーストリー、ユニークな取り組みとセキュリティ・トークンに描く理想像
2019年9月に、証券大手の野村ホールディングス、野村総合研究所(NRI)が出資して設立されたBOOSTRY(ブーストリー)。セキュリティ・トークン(デジタル証券)基盤「ibet for Fin」をコンソーシアム形式で手がけている。ユニークな取り組みとセキュリティ・トークン、そしてブロックチェーンに描く理想の姿を代表取締役社長:CEOの佐々木俊典氏に聞いた。…続きを読む
Web3は日本にとって本当にチャンスなのか/ステーブルコインのマネタイズポイントは──クローズドでディープな議論を展開【btokyo clubイベントレポート】
CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueは、日本のWeb3を後押しすることを目的に、2023年7月より企業ビジネスリーダー限定のWeb3コミュニティ「btokyo club」を展開している。
国内外のキーパーソンを招いた月一回のオフラインでのラウンドテーブルを軸に、基礎動画講座、交流会など、会員企業・関係者を交えたオンライン・オフラインでの相互コミュニケーションによって、各社のWeb3担当者にインスピレーションをもたらし、事業展開に向けての具体的なヒントを提供できることを意図している。…続きを読む
アジア最大級ブロックチェーンイベント「KBW2023 IMPACT」参加レポート【bitbank寄稿】
「KBW2023 IMPACT」は、2023年9月4日から9月10日の「Korean Blockchain Week 2023(以下、KBW2023)」期間中に開催されたKBW2023のメインイベントです。KBW2023はアジア最大級のクリプト・Web3に係るカンファレンスとも言われることがあります。他にもデジタルアート系の「The Gateway: Korea」、音楽を活用したクロージングセレモニー「SEOULBOUND」も含まれる中、「KBW2023 IMPACT」とそのサイドイベント(主要イベントの併催イベント)に主に参加してきました。…続きを読む
なぜ、質の高いインデックスが暗号資産の未来に不可欠か
インデックスは、金融市場成長の礎として、また投資家にとって不可欠なツールとして、資産市場において極めて重要だ。しかし、暗号資産(仮想通貨)においては、インデックスのアベイラビリティ(可用性・有用性)と普及が初期段階にあることが投資家にとって大きな障害となっている。
今、「インデックスを買う」というアドバイスにふさわしいのは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を中央集権型口座で購入することであり、洗練された投資家から新たな資金を集めるには不十分。…続きを読む
暗号資産をめぐるG20の懸念は重要ではない
9月6日付のThe Hindu紙の報道によると今週末、インドでG20サミットが開催され、暗号資産(仮想通貨)に対する世界的な規制強化の必要性について、グループとしての合意がなされるようだ。
なぜこれが重要なのか …続きを読む
DeFiと信用リスク
何かがアンチフラジャイル(壊れにくい、反脆弱)であるかどうかは、逆境に直面してそれが壊れるか、進化するかを見て初めてわかる。DeFi(分散型金融)は多くのことを経験してきたが壊れることはなかった。それどころか、金融、経済、ガバナンス、財産権など、デジタル経済における新旧のコンセプトを試すダーウィン的なサンドボックスとしての地位を確立した。
しかし、DeFiと伝統的金融の本当の違いはどこにあるのだろうか? 主な違いのひとつは(すべてではないが)主要なプロトコルが信用リスクをどのように扱うかだ。…続きを読む
CBDCを拒否し、取引する権利を大切にしよう
私たちは皆、持っていることにほとんど気づいていなかったものを徐々に失いつつある。取引する権利だ。
数十年前までは、高圧的な政府が社会統制の手段として支払いを凍結することは考えられなかった。現在、言論に対する広範な検閲を補完するために、取引に対する広範な検閲システムが出現しつつある。…続きを読む
CFTCはDeFiをアメリカから消滅させるのか
DeFiはアメリカでは終わりなのか? 米商品先物取引委員会(CFTC)は先週、優れたDeFi(分散型金融)プロトコルを開発している3つの会社を一挙に提訴した。Deridex、Opyn、ZeroExはすべて、適切な登録なしにアメリカ人に違法に金融商品を提供したとして訴えられている。
はっきりしないのは、プロトコルの開発者たちがルールを守って登録していれば、これらの金融商品が合法だったかどうかだ。…続きを読む
|編集:CoinDesk JAPAN編集部