Bybit、イギリスに留まるために「あらゆる選択肢を模索」:CEO

暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)は、来月施行される金融プロモーションに関するルール変更によって、すでにサービスを縮小する企業が出ているにもかかわらず、イギリスにとどまる方法を模索しているとCEOのベン・チョウ(Ben Zhou)氏は述べた。

「イギリスを離れることは現状の戦略にはない」とチョウCEOはテレグラムのメッセージで述べた。

以前、WebメディアのBlockは、新ルールが施行された後、選択の余地がなければイギリスから撤退するかもしれないとのチョウCEOの発言を伝えていた。

イギリスの金融プロモーションに関する規則は10月8日に暗号資産企業にも適用され、イギリスでの顧客へのアプローチ方法に影響を与える。この規則では、イギリスの顧客にアプローチする企業は、金融行動監視機構(FCA:Financial Conduct Authority)の登録または認可が求められる。規則には3カ月間の猶予が設けられている。

規則変更によって、Lunoやペイパル(PayPal)をはじめとする複数の企業はすでに特定の暗号資産関連業務を停止している。チョウCEOによると、バイビットは規制当局と協議し、最善策を探っているという。

「暗号資産取引所が将来、イギリスの規制当局とのコンプライアンスを達成するために利用可能な手段はまだ複数あり、我々はこの市場のために、あらゆる選択肢を積極的に模索している」とチョウCEO。

「我々は現地企業とのパートナーシップや協議を進め、イギリス企業との協力関係の可能性を評価している。こうした手段によって、完全なコンプライアンスの下で業務を継続することが可能になる」

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Exchange Bybit ‘Exploring All Options’ to Stay in UK: CEO