アメリカの銀行大手シティグループ(Citigroup)は、ブロックチェーン技術とスマートコントラクトを利用した、機関投資家向けの資金管理と貿易金融のトークン化サービスを開始したと9月18日に発表した。
スマートコントラクトは銀行保証や信用状と同じ役割を果たすという。
試験運用では、同行は海運会社のマースク(Maersk)や運河当局と協力して、一般的に書類手続きや手作業が必要で、長くて困難なものになりがちな手続きの迅速化を図った。
同行は「機関投資家の顧客は『常時接続』のプログラム可能な金融サービスを必要としており、シティ・トークン・サービス(Citi Token Services)は国境を越えた支払い、流動性、自動貿易金融ソリューションを24時間年中無休で提供する」 としている。
シティは2023年3月のレポートで、デジタル証券のトークン化は2030年までに4兆ドル(約580兆円、1ドル=145円換算)から5兆ドル(約725兆円)の市場になると予測した。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Citigroup Unveils Token Services for Institutional Clients