市場の転換点を示すことで知られるテクニカル分析指標が強気シグナルを点灯していることから、イーサリアム(ETH)の当面の見通しは明るいようだ。
テクニカル分析調査会社フェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)の創設者兼マネージング・パートナー、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏によると、デマーク・アナリティクス(DeMARK Analytics)のTD(トム・デマーク)シーケンシャル指標によるトレンド反転の買いシグナルにより、他の調査報告がより深い価格下落を支持しているにもかかわらず、イーサリアムが週足の一目均衡表の雲のサポートである1580ドルを守ることにつながる可能性があると9月25日に顧客に伝えたという。
「日次TDシーケンシャル指標によるトレンド反転の『買い』シグナルは、最近の『13』シグナルが成功していたことを考えると、(1580ドルの)サポートが維持されることを示唆している」とストックトン氏は顧客向けメモで述べている。
デマーク指標は、市場参加者が現在のトレンドの状態や健全性、潜在的な変曲点を測るのに役立ち、ブルームバーグ端末で非常に人気がある。
CMT(Chartered Market Technician:公認テクニカルアナリスト)協会によると、デマーク分析の日次シーケンシャル指標は、3つの条件が満たされた後に買いシグナルを生成する。
第1に、9日以上連続して協定世界時(UTC)0時の終値が4日前の終値を下回っていること。第2に、8日目以降の高値が3日以上前の安値を上回っていること。
上記の条件が満たされたら、トレーダーは終値が2日前の終値より低い日数を数える。このカウントが13に達すると、買いシグナルが発生する。
TDシーケンシャルは上図の赤い数字で示されている。最新の13カウント(緑の枠)は、一部のアナリストがイーサリアムの活動の欠如がそのネイティブトークンであるETHを押し下げる可能性があると懸念していることから来ている。
トレンドの強さを測る指標であるMACDヒストグラムは、差し迫ったゼロ割れで弱気反転を予告している。ストックトン氏によると、MACDは1580ドルのサポートを下方にブレイクし、1350ドルを目指す動きを示唆している。
ただし、MACDの弱気シグナルは強気のTDシーケンシャルによって影が薄くなる可能性がある。これは、後者が今年初めに短期トレンドの反転を正確に予測したためだ。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk/TradingView
|原文:Ether Flashes Bullish ‘DeMark’ Signal, Technical Analysis Suggests