米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、アメリカとイギリスで株式とETF(上場投資信託)の取り扱いを検討しているようだ。ブルームバーグが9月27日、関係者の話を引用して伝えた。早ければ2024年にサービスを開始する予定という。
以前、倒産した暗号資産取引所FTXの米国法人は、株取引を提供していた。逆に、人気の株取引プラットフォームであるロビンフッド(Robinhood)は、現在、複数の暗号資産の取引を提供している。
株取引の提供には、新部門のクラーケン証券(Kraken Securities)が構築したサービスを利用する予定。クラーケン証券はすでにイギリスでは必要な認可を取得しているが、アメリカではまだ承認されていないと、関係者はブルームバーグに語っている。
クラーケンは株取引プラットフォームについてコメントを控えた。
「クラーケンは、暗号資産のグローバルな普及をどのように後押しできるかを常に模索している。噂や憶測についてコメントすることはできないが、顧客が当社のすべての製品群に安全に、シームレスにアクセスし続けられるよう、提供するサービスの幅を広げ、強化することを検討している」と広報担当者はCoinDeskに語った。
クラーケンは、ステーキングサービスを停止し、米証券取引委員会(SEC)に和解金3000万ドルを支払うなど、アメリカで規制強化が続くなか、海外での取り組みに力を入れている。直近では、スペインでVASP(バーチャル・アセット・サービス・プロバイダー)の認可を取得し、暗号資産の取引とカストディアル・ウォレット・サービスを提供している。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN
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|原文:Crypto Exchange Kraken to Explore Stock Trading: Bloomberg