暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の新しい最高マーケティング責任者(CMO)レイチェル・コンラン(Rachel Conlan)氏は、CoinDeskトルコとのインタビューでイスタンブールを暗号資産ハブと位置付けた。
11月初旬に予定されているバイナンス・ブロックチェーン・ウィーク(Binance Blockchain Week)に向けて、CoinDeskトルコの編集長サルダル・トゥラン(Serdar Turan)に対して、コンラン氏は次のように語った。
「Web3には大きな可能性とチャンスがあると考えている。それが3年前に私がこの業界に惹かれた理由の1つ。最大の理由は普及率。グローバルでは普及率はわずか5%だが、トルコでは12%となっている」
グローバルエコシステムの中でのトルコの存在感に触れながら、コンラン氏は「トルコは暗号資産にとって最もエキサイティングなコミュニティの1つ。数字だけではない。驚異的な普及率であり、毎月成長している」と述べた。
イスタンブールでイベントを開催する理由
「暗号資産取引所や暗号資産保有者だけでなく、スタートアップや投資の活気に満ちたエコシステムもある。とてもエキサイティング。我々にとって、トルコは多くを学ぶことができるマーケットだ。トルコの利用者からインサイトを得て、それを我々のグローバルプログラムにどう適用すべきか、どう改善すべきかを学ぶことができる」
されらにコンラン氏はバイナンス・トルコの成果に満足していることを示し、以下のように続けた。
「イスタンブールはすでに主要な暗号資産ハブの1つ。ハブを目指すという話ではない。11月にここでバイナンス・ブロックチェーン・ウィークを開催する理由の1つはそこ。まさに、ローカルなコミュニティと国際的なWeb3コミュニティを融合させること」
コンラン氏はまた、規制遵守の重要性にも触れ、同氏がバイナンスに入社した理由の1つとして、バイナンスのコンプライアンスの取り組みを強調。バイナンスは、グローバルで18のライセンスを取得し、700人以上のコンプライアンス担当者がユーザーセキュリティに取り組み、インフラには8000万ドル(約116億円、1ドル145円換算)以上が投資されていると強調した。
さらにこうした数字は、卓越性を追求するなかで倍増する可能性があり、「規制は、人々の暗号資産業界への適応を促進する」と付け加えた。
|翻訳:清水マキ
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash
|原文:Binance CMO Hails Istanbul as a Crypto Hub