マイニング企業への投資が究極の賭けになるかもしれない:Matrixport

上場暗号資産企業の業績が低迷していることは、ビットコイン(BTC)マイニングの分野への魅力的な投資機会になるかもしれないと、暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダーのマトリックスポート(Matrixport)が9月27日の報告書で述べた。

ビットコインが現在の価格から史上最高値の7万ドルまで上昇したとしても、リターンは167%に過ぎないと報告書は述べている。しかし、ハイブ・デジタル・テクノロジーズ(Hive Digital Technologies)、ビットファームズ(Bitfarms)、アイリス・エネルギー(Iris Energy)などの上場ビットコインマイニング企業の分散ポートフォリオを購入することで、より大きな利益を得ることができるという。

ビットコインの現在価格に基づくと、これらの銘柄は33%のディスカウントで取引されており、52%の上昇の余地があると報告書は述べている。

「我々の回帰分析では、ポートフォリオに含まれる10銘柄はビットコインが3万ドルに戻った場合には97%、ビットコインが史上最高値を更新し、7万ドルで取引された場合は572%高く評価される可能性がある」とリサーチ・戦略責任者のマーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏は書いている。

ティーレン氏は「分散化のため、大幅な成長の可能性を秘めたディスカウント価格のビットコインマイニング株やトークンへの投資を選択することが、2024年に向けた究極の賭けとなる可能性がある」と述べ、トークンには上場株式よりもかなり高いリスクがあると指摘した。

マトリックスポートは、アメリカ証券取引委員会(SEC)が2024年1月までビットコインスポット上場投資信託(ETF)の承認を延期する兆候があるにもかかわらず、ビットコインに対する前向きな見通しを崩していない。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Listed Bitcoin Miners Could be the Ultimate Bet for 2024: Matrixport