家電大手の韓国企業LGが、ブロックチェーン対応スマートフォン販売に踏み切る可能性が出てきた。
韓国メディアの朝鮮日報が本日報じたところによると、LGの競合である「サムスンが取り組む技術革新に対抗する模様」だ。また、サムスンが先んじて発表した製品との差別化に苦労しているとも報じられた。
サムスンは今年、独自のブロックチェーン・キーストア(Blockchain Keystore)を搭載したギャラクシーS10を複数モデル発表した。これは、ERC-20トークン、Dapps、そして最近になってビットコインにも完全対応している。
「LGは、既存製品と似通らずにスマートフォンにブロックチェーン要素を加えるのに苦慮しており」と朝鮮日報の情報源は述べた。「サムソンが折り畳み型のギャラクシーを販売した際にLGがデュアル・スクリーンで対抗したように、今回サムスンはブロックチェーン業界においてまた違った角度で準備しているのではないか」とも語っている。
また、この報道によるとLGはDappおよびブロックチェーンのプロバイダーに関する市場調査を終えている。今夏に、LGは米国で「ThinQ Wallet」の商標登録を出願しており、ThinQが取引、決済、そして電子マネー関連サービスを目的とすることが記されている。
LGやサムスンは業界でも大看板だが、他にも競合は存在している。
シリンラボ(Sirin Labs)のブロックチェーン・スマートフォン「フィニー(Finney)」は昨年12月に出荷を開始して999ドル(約10万7千円)で販売され、先週は仮想通貨取引所フォビ・グローバル(Huobi Global)がブロックチェーン対応スマートフォン「アキュート・アングル(Acute Angle)」を東南アジアで販売すると発表している。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:T. Minamoto
写真:Shutterstock
原文:LG May Launch Its Own Blockchain Phone: Report