イーサリアムブロックチェーンの開発者らは9月28日、新しいテストネット「Holesky」を立ち上げる2度目の試みに成功したようだ。Holeskyは15日にスタート予定だったが、失敗していた。
米東部時間(ET)28日8時23分時点、プロセスは順調に進んでいるようだが、立ち上げが完了するには少なくとも66%の「参加率」が必要だと開発者らは述べていた。
EthStakerが行ったYoutubeのライブストリームで、開発者の1人は8時10分頃に「立ち上げは成功したようだ」と述べ、別の開発者は「3回目の準備をする必要はない」と応じた。
テストネット「Holesky」は、イーサリアムブロックチェーンのメインネットのために、開発者が野心的なスケーリングプランなどをテストすることに役立つだろう。Holeskyは、現在使われているテストネット「Goerli」に代わるものだ。
Holeskyの立ち上げは当初9月15日に予定されており、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行を実現したアップグレード「マージ(Merge)」の1周年を祝うはずだった。
しかし、開発者によるといくつかの設定ミスのため失敗に終わっていた。
イーサリアム財団のデブオプス(DevOps)エンジニア、パリソシュ・ジャヤンティ(Parithosh Jayanthi)氏は、1回目の立ち上げ失敗後に「何年も稼働する新しいネットワークになることを考え」、開発者らは新たなスタートを切り、立ち上げを延期することに決めたとCoinDeskに語っていた。
Holeskyはまた、イーサリアムブロックチェーンの次の大型アップグレード「デンクン(Dencun)」でも重要な役割を果たすと考えられている。デンクンでは、ブロックチェーンのスケーリングを目的とした新機能「プロトダンクシャーディング」が稼働する予定だ。
|翻訳:清水マキ
|編集:増田隆幸
|画像:EthStaker(YouTube)
|原文:Ethereum Developers Appear Successful in Second Attempt at Holesky Test Network Launch