ブロックファイ、債権者らが破産再建計画を承認

暗号資産(仮想通貨)貸付業者のブロックファイ(BlockFi)の債権者らが、同社の破産再建計画を承認した。ブロックファイが9月30日に債権者宛てに送信した電子メールで明らかになった。同社の事業を縮小し、顧客に対する払い戻しを行うための数カ月に及ぶプロセスの最後のハードルの1つがクリアされたことになる。

FTXと3ACに対して失った資金を取り戻す

昨秋の暗号資産取引所FTXの破綻を受けて、顧客の口座を凍結し、最終的に倒産したデジタル資産会社が相次いでおり、ブロックファイもその一つだ。同社は、債権者の90%以上が承認したこの再建計画により、FTXと破綻したヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital:3AC)に対して失った資産を取り戻すことができ、より多くの資金を債権者に返済できると述べた。

メールによると、「この(プロセス)が成功すれば、商品や管轄区域によっては顧客の回収が増加する可能性がある」という。

ブロックファイの弁護士はCoinDeskのコメント要請にまだ応じていない。

破産裁判所の許可が必要

ブロックファイは、計画を確定させるためには破産裁判所の許可が必要だと述べた。承認されると、同社は関連資金を債権者に分配することが許可される。BlockFi Interest AccountまたはBlockFi Retail Loansに資金を保有している顧客は、今後数か月以内に資金を取り戻すことができるという。同社はまた、BlockFi Walletの顧客への資金の分配も継続すると述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk archives
|原文:BlockFi Says It’s Taken Major Step Toward Emerging From Bankruptcy