ビットコイン、利益確定売りで2万8000ドル割れ──DOGE、TRXを始めとするアルトコインも低迷

ビットコイン(BTC)は、利益確定売りとオンチェーン指標の変化により価格上昇の継続が弱まり、10月3日、週初に2万8000ドルを超えてからわずか数時間で再び割り込んだ。

BTCは3日のアジア時間午後には2万7600ドル強で取引されていた。エックス・アール・ピー(XRP)とバイナンスコイン(BNB)は2.7%下落し、ドージコイン(DOGE)とトロンネットワークのTRXは4%も下落した。

ロールビット(Rollbit)のRLBはトークン需要とプラットフォーム収益が増加する中、数日続伸しており、8%急騰した。

数百のトークンを幅広く追跡するコインデスク・マーケット・インデックス(CMI)は3%下落し、全体的に利益確定売りが出たことを示した。

暗号資産(仮想通貨)市場は10月2日、ETF承認への楽観視から上昇した。一部のトレーダーは、10月の価格高騰の歴史的な季節性を指摘し、説明のつかない偶然の繰り返しを狙った。

しかし、そのような見通しは常に失敗する可能性があると主張する人もいる。

「10月は通常、暗号資産市場にとって良い月だ。実際、市場関係者の間では『uptober』と呼ばれている」と、Yield Appの最高投資責任者であるルーカス・キーリー(Lucas Kiely)氏は米CoinDeskへのメッセージで語った。「2013年以降、ビットコインが10月に損失で終わったのは2回だけで、今年もその傾向が続くことを期待したい」。

しかし、現在の値動きに興奮するのは少し早すぎるだろう。キーリー氏は「推進する他の触媒がなければ、これが大きな上昇の始まりになる可能性は低い」と警告し、現在進行中のサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏の裁判は、暗号資産市場に関する新たな情報をもたらすもので 「どちらに転んでも不思議ではない」 と付け加えた。

また、ビットフィネックス(Bitfinex)の市場アナリストは週次ノートの中で、長期投資家が保有資産を増やし続けており、需要を押し上げていると述べた。

「ビットコインのオンチェーン・アクティビティは、新規アドレス数で過去最高を記録したが、際立っているのは、このアクティビティが主に短期保有者の供給に関わっていることだ」とアナリストは述べている。「これにより、長期保有者が保有する供給量は、短期保有者が売却することで新たなピークに到達し続けるだろう」。

「また、近いうちに暗号資産のボラティリティが復活する可能性があり、上昇に向かう可能性がある」と彼らは述べている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Drops Below $28K on Profit Taking; DOGE, TRX Lead Altcoin Slump