柴犬「かぼす」の銅像設置──11月2日に佐倉市で18歳の誕生会&除幕式

「ドージ(doge)」ミームのオリジナル画像のNFTを保有するコミュニティが、ミームのもととなった柴犬「かぼす」に敬意を表し、地元自治体と協力して銅像を設置する。

11月2日は「Doge Day」

銅像は11月2日の「かぼす」の誕生日に佐倉市との協力の一環として公開される予定だとコミュニティメンバーはCoinDeskに語った。設置場所の「佐倉ふるさと広場」は「かぼす」がよく散歩する場所だ。

ドージ・ミームやドージコイン(DOGE)にインスピレーションを与えた「かぼす」のファンは昨年、モニュメントを作るために資金を集めた。そして、いつか月に設置したいと考えている。

NFTを所有するコミュニティ、PleasrDAOのtridog氏は「私たちは2年以上にわたって運営しており、ハリウッド、EDMのフェス、宇宙(スペースXの月ミッションへの参加)など、Dogeが行ったことのない場所にDogeを連れて行った」と述べた。

さらに「私たちの目標は、Dogeとミームのコミュニティすべてにとって、Dogeがオンライン上で集まる場所になること」と付け加えた。

コミュニティは、この機会を祝うためにインタラクティブなイベントを開催する予定。参加者は飼い主の佐藤氏に会うことができ、NFTの保有数に応じた特典を受けることもできる。

TEDxに登壇したPleasrDAOのTridog氏(Tridog)

「Do Only Good Everyday」

PleasrDAOは、高価なNFTを購入し、「Own The Doge」をはじめとするコミュニティを構築しているNFT保有者の集まりで、DOGEを「Do Only Good Everyday」の略と見なしている。メンバーたちは世界中の慈善団体に寄付しており、Own The Dogeは「Save The Children」への暗号資産のトップ寄付者にあげられている。

Own The Dogeはまた、かぼすの一生とミームの台頭をテーマにしたドキュメンタリーの制作にも取り組んでいる。

2010年、飼い主の佐藤氏が自身のブログに「かぼす」の写真を掲載したことから、このミームは生まれた。佐藤氏のブログから写真をシェアしたジョン・モナーク(John Monarch)氏がRedditで「doge」と呼んだことでネット上に広まっていった。

それ以来、「かぼす」の画像はインターネットカルチャーの一部となり、初期のミームのひとつとなった。その後、2013年のドージコイン誕生のきっかけとなり、続いて、犬をテーマにした暗号資産が複数登場。そうした暗号資産の時価総額はピーク時には数百億ドルにも達した。

|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Atsuko Sato/Wikimedia