ビットコインは2万7500ドル以上で推移──アルトコイン下落で強気派は1億ドルの清算に直面

現在進行中のハマスとイスラエルの紛争とイーサリアム財団によるイーサリアム(ETH)の大規模な売却が暗号資産(仮想通貨)市場全体の重荷となり、強気派は1億ドル(約150億円、1ドル=150円換算)以上の先物ポジションが蒸発し、市場は平均で2%下落した。

ビットコイン(BTC)は過去24時間で1%下落し、10月10日のアジア時間には2万7500ドルの重要なサポートレベルを上回った。トレーダーの間では、原油価格が急騰する中、テクノロジー株やビットコインといったリスク資産に注目が集まっている。

FxProのアナリストは米CoinDeskへのメモで、強気に転じる前にビットコインの2万8000ドルレベルのブレイクに注目していると述べた。

「テクニカル的には、ビットコインは上昇トレンドにあるが、週末に200日移動平均線のレジスタンスにぶつかった」とアナリストは述べている。「BTC/USDは、200日移動平均線である2万8000ドルを超えることができるかどうかに注目が集まっている。そうなれば、2万9500ドルまで一気に上昇することが期待できる」。

また、イーサリアム財団が10月9日に270万ドル(約4億円)相当のトークンを売却し、トレーダーの間で懸念が広がったため、ETHは3%下落した。これはイーサリアム先物市場に重くのしかかり、強気派は9日に全暗号資産トレーダーの中で最も多い3000万ドル(約45億円)以上を失った。

その他では、ソラナ(SOL)は5%近く下落し、エックス・アール・ピー(XRP)は3.7%下落、カルダノ(ADA)は3.4%下落した。数百のトークンを追跡する暗号資産市場の広範な指標であるコインデスク・マーケット・インデックス(CMI)は1.9%下落し、全体的にはトレーダーが損失を出したことを示している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Hovers Over $27.5K, Crypto Bulls Face $100M Liquidations as Altcoins Drop