ステーブルコインの発行を手がけるテザー(Tether)社は、数年以内に業界最大のドル連動型ステーブルコインのテザー(USDT)の裏付け資産(準備金)のリアルタイムデータを公開することに取り組んでいる。ブルームバーグが伝えた。ただし、厳密な期限は設けていないという。
最新の四半期報告書によると、同社は33億ドルの超過準備金を保有。物議を呼んでいたコマーシャルペーパーは米国債に替え、米国債の保有高は725億ドル相当にのぼる。
テザー社は2021年、2016年から2018年にかけての26カ月間のほとんどで、USDTは完全に裏付けられていなかったとの指摘を受け、米商品先物取引委員会(CFTC)から4250万ドルの罰金を課されている。
CoinMarketCapによると、USDTの時価総額は839億ドル、1日あたりの取引高はしばしば300億ドルを超える。
同社では先週、CTO(最高技術責任者)を務めていたパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏がCEOに就任。アルドイノ氏は、テザー社を「金融の未来を再構築」する「テクノロジー大手」と捉えている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN
|画像:Shutterstock
|原文:Tether Aims to Publish Reserve Data in Real-Time in Coming Years: Report