アメリカの金融市場で証券の中央管理を担うDTCC(Depository Trust & Clearing Corporation:米国証券保管振替機関)のウェブサイトから、世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)の現物ビットコインETF(上場投資信託)のティッカーである「IBTC」が削除されたことを受けて、ビットコイン(BTC)は24日、高止まりしていた3万5000ドル(約525万円、1ドル150円換算)付近から3%以上急速に下落した。
23日にDTCCのウェブサイトにティッカーが表示されたことは、故意かどうかはともかく、現物ビットコインETFの承認が差し迫っているのではないかとの憶測を呼び、ビットコインが3万ドル台から3万5000ドル以上まで急騰する要因となった。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のデータによると、23日にはビットコイン先物の建玉が過去最高の34億ドル(約5100億円)に急増し、機関投資家の関心が高まっていることが示された。
本記事執筆時点ではビットコインは3万3600ドルで取引されており、過去24時間で依然として8%以上上昇している。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Drops 3% After BlackRock BTC ETF Pulled From DTCC’s Website